麻疹風疹ワクチンの在庫が逼迫しています

現在、麻疹患者発生のニュースが報道されるのに伴い、麻疹ワクチンの接種を希望される方が急増しています。
しかし、現在麻疹ワクチンおよび麻疹風疹混合ワクチンが出荷調整になっており、しばらく入荷が滞る見込みです。

主な原因としては、昨年末に麻疹ワクチンの1つに保管上のトラブルのために出荷調整になり、在庫が逼迫していたところに、今回麻疹患者発生のニュースで需要が急増したことが考えられます。

公衆衛生上の問題として、麻疹ワクチンの未接種または接種回数不足が問題であることは確かで、当院でも接種回数が少ない方などには接種を促してきたところですが、報道を見て急に接種を希望される方が増えている現状では、接種を急ぐ必要が無い方(麻疹の罹患歴がある方、数年以内に1回の接種は済んでいる方、年齢的に若く健康状態に問題が無い方)に関しては、しばし様子を見て頂き、騒動が落ち着いた頃にワクチン接種を受けて頂きますようにおすすめさせていただきます。

麻疹の罹患するリスクがあるかが心配という方には、代替案として、抗体検査をお受け頂くことをご提案させていただきます。当院ではEIA法で4,400円(税込)で実施しております。検査結果は、検査翌日以降の水曜日または土曜日にお返しとなります。郵送やアプリでの結果通知に対応していますので、再来院は不要です。
ネット予約の「抗体検査」か、お電話(0797-61-5335)でご予約頂けます。

参考:麻疹ワクチンの推奨回数およびキャッチアップが必要な年代

生涯で2回の接種が必要です。罹患歴や2回の接種歴が不明な方は、追加接種が推奨されます。

生年月日

追加接種の必要性

1972(昭和47)年9月30日以前生まれ

1回も接種していない可能性が高い年代。1978年(昭和53年)10月1日から定期接種が開始していますが(対象者は生後12ヵ月から72ヵ月)、自然感染によって免疫を十分に持っている人以外は,合計2回のワクチン接種をお勧めします。

1972(昭和47)年10月1日
~1990(平成2)年4月1日生まれ

定期接種としては1回しか接種していない年代。特例措置(*)非対象者のため、免疫を十分持っていない可能性があります。これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

1990(平成2)年4月2日
~2000(平成12)年4月1日生まれ

特例措置対象者(*)に相当する年代。接種率が低かったため,対象時期に2回目の接種を受けおらず、これまでに合計2回の接種を受けていなければ、追加接種をお勧めします。

2000(平成12)年4月2日以降生まれ

定期接種として2回接種を受けている年代。これまでに合計2回の接種を受けていなければ追加接種をお勧めします。

 *特例措置:
2008(平成20)年4月1日から5年間の期間限定で実施された措置のこと。麻しん風しん混合ワクチンの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大され、2回目のワクチンが接種可能でした。

<出生年月日および性別別 早見表:麻しん>

生年月日

-1972(昭和47)年9月30日

1972(昭和47)年10月1日
-1990(平成2)年4月1日

1990(平成2)年4月2日
-2000(平成12)年4月1日

2000(平成12)年4月2日-

接種なし

1回接種のみ

1回接種のみ

(特例措置対象者)

2回接種

こどもとおとなのワクチンサイトより引用させて頂きました)