この度,「芦屋駅前 小野内科クリニック」を開院するにあたり,ご挨拶申し上げます.
私は,京都府立医科大学を卒業後,京都市立病院で臨床研修医および内科専攻医として修練を積み,その後,神戸市立医療センター中央市民病院に移り,血液疾患を専門とする医師として9年間勤務して参りました.
血液疾患とはヒトの体を巡っている血液に起こる病気のことで,例えば貧血や血小板減少症,血友病などという病気もありますが,神戸市立医療センター中央市民病院のような大きな基幹病院で主に診療しているのは,白血病や悪性リンパ腫,多発性骨髄腫などという,いわゆる「血液のがん」です.
不幸にして,突然命に関わる重篤なご病気に罹られた患者様を診療すること,すなわち,最善の治療方針を調べ,患者様に説明し,そして治療を行い,副作用を診断してそれに対応し,治療効果を確認し,治療後も再発が起こらないかフォローアップし続けるということは,あたかも病気の克服というゴールを目指して走り続けるマラソンランナー(患者様)をサポートするようなものです.血液内科医の仕事はそのマラソンのトレーナーのようなもので,マラソン中のありとあらゆるトラブル,例えば肺炎などの重篤な感染症や胃腸や肺からの出血などに他の専門医の力も借りながら対応します.
現実には,全ての患者様がマラソンを完走できるわけではありません.そのような時には本当に落ち込みますが,患者様の希望を尋ね,出来る限りその希望が叶うように,患者様にとってベターな選択肢を提示するように心がけてきました.
このクリニックでは,血液疾患に限らず,高血圧や高脂血症,糖尿病,痛風などの生活習慣病や喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患なども診療致します.また,基幹病院で専門的な治療を受けられている方に対しても,身近なかかりつけとしてサポートをさせて頂きます.そして,患者様のかかりつけ医として,単に検査をして薬を処方するだけではなく,患者様のニーズを伺いながら,責任を持って診療に当たるクリニックでありたいと考えております.
少し堅苦しいことを書いてしまいましたが,どうぞお気軽に当クリニックをご利用いただければ幸いです.