2024年度 インフルエンザ予防接種(インフルエンザワクチン)

2024年10月2日(水)から、インフルエンザワクチン接種を開始予定です。混雑回避のため、今年もインフルエンザワクチンは予約制で実施いたしますが、予約なしでも在庫があれば接種可能とする方針です。
※高齢者のインフルエンザ予防接種事業の開始日程は8月31日現在未定です。事業開始日より前の日は、65歳以上の方も通常の価格での接種となりますので、ご注意ください。

今年度、別にお知らせした通り新型コロナワクチンの定期接種も10月1日から開始になりますが、希望される方にはインフルエンザワクチンは同時接種も可能です。新型コロナワクチン接種でご来院された方で、インフルエンザワクチンもご希望の方はお申し出ください。

芦屋市在住の65歳以上の方は、高齢者インフルエンザ予防接種事業により、お一人 1,500円で接種が可能です。来院時に氏名と住所、ご年齢を証明できる資料(保険証、マイナンバーカード、パスポートなど)をご持参ください。

今年度は、高齢者インフルエンザ予防接種事業と新型コロナウイルス定期接種が2025年1月31日まで継続されますが、これまで新型コロナワクチン接種が可能な日程でも終盤は依頼がほとんどなかったこと、これまでインフルエンザ定期接種は年内終了だったので、年明け以降にどの程度希望者がいるのか見込めないことから、基本的にはご予約は年内までとする予定です。12月下旬の状況を見て、継続するかは決定したいと考えております。
したがって、ワクチン接種希望者は、なるべく年内を目処にご予定いただきますようお願いいたします。

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鼻噴霧型のインフルエンザワクチン

2024年冬に、鼻噴霧型のインフルエンザワクチン(フルミスト™)が発売になります。
これは、小児(2歳〜19歳未満)が適応になるインフルエンザワクチンです。注射が不活化ワクチンなのに対し、鼻噴霧型は生ワクチンとなります。

投与方法は、両方の鼻に0.1mlのワクチンを噴霧するというものです。

効果は、2歳〜19歳未満の小児に対しては、注射型と同等とされています。

このワクチンを使うべきではないと考えられるのは、免疫不全症の方(免疫抑制剤を使っている方を含む)や重度の喘息の方、2歳以上4歳以下で喘息がある子ども、

もうワクチンはいや? インフルエンザ予防接種をおすすめする方

 ここ数年間、ワクチンの話題が多く、特にコロナワクチンの副反応の話題に注目が集まり、また新型コロナに対する警戒感の薄れから、ワクチンはうんざり、ワクチンはなるべく打ちたくないという傾向はあるように感じられます。
 その心情は大変理解できるのですが、ワクチンを打ったほうが良いという方はおられますので、それに当てはまる方は、ひるまずに接種をご検討ください。

 具体的には、下記にも記載しておりますが、

  • 50歳以上の方(特に65歳以上や,心臓・肺・腎臓に疾患がある方,糖尿病の方,がん治療中や免疫不全の方,重症の貧血の方)
  • 病院・介護・福祉関係者(実習生は必須)
  • 妊婦

 などは、生命を守るため、インフルエンザワクチンが強く推奨されます。

  • 受験生
  • 仕事の空白を作れない方
  • 喘息やCOPDなど呼吸器疾患のある方
  • 風邪をひくと長引きやすい方

なども相対的によい適応と考えられます。上記の方は生命に関わる事態にはならないものの、症状がひどくなりやすく、学校や職場を長く休むべき事態になる可能性があり、事前の心得としてインフルエンザワクチンを接種して重篤な状況になるリスクを下げるほうがよいと考えられます。

米国では、6ヶ月以上の人すべてに季節性インフルエンザに対するワクチンは推奨されています。

インフルエンザ予防接種を希望される方へ(必ずお読みください)

  • 待ち時間を短縮して密を避けるため、可能であれば下記の予診票を印刷し、記入の上ご持参ください。ご自宅にプリンターがない方も、コンビニプリントを利用して予診票を印刷することが可能です。

iPhoneからの印刷方法

※ Androidからの印刷は、印刷するプリンターに適合したアプリか、「Googleクラウドプリント」をインストールする必要があります。
※ iPhone, Androidからコンビニで印刷するためには、セブンイレブンでは「かんたんnetprint」、ローソン・ファミリーマートでは「ネットワークプリント」アプリをインストールする必要があります。

インフルエンザ予防接種の費用

種類 価格(税込)
インフルエンザワクチン(1回目) 3,000円
インフルエンザワクチン(2回目) 2,500円
インフルエンザワクチン(高齢者など 1,500円

その他のワクチンはこちらをご覧ください

当院へのアクセス

徒歩で

JR芦屋駅北口から駅前通りを東に徒歩2分(ローソンの西隣,ラモール芦屋の向かい)

自動車で

時間貸し平面駐車場があります(当院専用ではありません).

自転車で

敷地内駐輪場があります

インフルエンザ流行情報

インフルエンザ予防接種はいつ頃接種すべき? 何ヶ月間有効?

下の図の通り、インフルエンザは例年12月から増え始め、1〜2月にピークとなり、5月頃までダラダラと発生が続きます。

インフルエンザの予防接種によって、接種してから約2週間後に抗体が上昇し、約5ヶ月間は抗体が体内に持続するとされています。そのため、12月中旬までに接種すれば、1〜2月のピーク時には間に合う計算です。

2022年も出来るだけ早く(できれば11月まで)にインフルエンザワクチンを接種することをお勧めします

2013年〜2018年の5年間における、週毎のインフルエンザ定点医療機関辺りの患者数の平均を示した。ピークが見やすくなるように、6月を起点とし、5月を終点にして描いている。IDWRの定点医療機関のインフルエンザ患者数データから作成。

インフルエンザ予防接種を打った時の有効性は最大60%!どういう場合に接種するべき?

色々な調査が報告されていますが,インフルエンザ予防接種のワクチン有効率は最大で60%(ワクチンを接種した方が,インフルエンザに掛かる率が60%下がる)と報告されています.

ただ,インフルエンザ予防接種の効果は,インフルエンザに罹る可能性を減らすというだけではありません.

65歳以上の高齢者や2歳未満の乳幼児では,インフルエンザの重症化や死亡の割合が高いとされますが,インフルエンザワクチンによって重症化して入院したり集中治療室に入るという可能性を減らすことができると期待されます(肺炎球菌ワクチンも併用する方が良い).また,65歳未満でも,慢性疾患がある方は重症化や死亡の危険が高いとされますが,こちらもインフルエンザワクチンでリスクを減らすことができるとされます.国内の研究によれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者については34~55%の発病を阻止し、82%の死亡を阻止する効果があったとされています.

また,特に病気のない50歳以上の人も,インフルエンザ予防接種をすることで,医療機関を受診したり,病気で仕事を休んだりすることが減ることが期待されますので,インフルエンザの予防接種が推奨されます.くわえて,受験生も受験シーズンと重なりますので,インフルエンザに罹患して受験に差し障るリスクもありますので,摂取は勧められると思います.

また,病院で働いていたり,介護福祉関係者も,高齢者や慢性疾患を持っている人と頻繁に接して,感染させる可能性があることから,ワクチンの接種が推奨されます.また,5歳以下の乳幼児の保育などに従事する成人にも接種が推奨されます.

さらに,妊婦の方も,妊娠中にインフルエンザに罹患すると,低出生体重児や早産のリスクが増すため,接種が勧められています.

まとめますと,以下のような方にインフルエンザ予防接種が推奨されます.

  • 50歳以上の方(特に65歳以上や,心臓・肺・腎臓に疾患がある方,糖尿病の方,がん治療中や免疫不全の方,重症の貧血の方)
  • 病院・介護・福祉関係者(実習生は必須)
  • 妊婦

加えて,受験生への接種も妥当と思われます.

ワクチンの接種回数

厚生労働省の推奨では、

  • 13歳以上は1回接種
  • 3歳以上・13歳未満は2回接種(0.5cc × 2)
  • 3歳未満は2回接種(0.25cc × 2)

とされています(インフルエンザQ&A:厚生労働省)。13歳未満の子供で2回接種が推奨されているのは、2回接種をしたほうがより高い抗体が得られるという理由からです。

ただし、1回接種でも感染防止・重症化防止効果は認められますので、

ワクチン以外のインフルエンザの予防方法

インフルエンザワクチンの有効率(すなわち,ワクチンを接種した場合,摂取しなかった場合と比べてインフルエンザに罹患する可能性がどの程度下がるか)は,最大60%とされていますので,インフルエンザの予防にはワクチンだけでは不十分です.感染症の予防には,その感染経路の知識が重要で,インフルエンザの場合は,飛沫感染と接触感染の2経路があります.その感性経路を遮断する,または避けることで予防を図ることができます.

  • 飛沫感染……感染している人の咳・くしゃみにより発生した飛沫を吸い込む
  • 接触感染……感染した人が触った直後のドアノブなどに触り、そのまま目、鼻、口に触る

そこで,以下のような予防方法が推奨されています.

  • 十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高める。
  • 帰宅時や食事前などに手洗いをしっかり行う
  • アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的
  • 咳エチケットを行う。
  • 部屋を加湿する(50〜60%.絶対湿度 11グラム以上).

よく言われることですが,マスク着用にインフルエンザに罹るのを予防する効果はないと考えられています.ただ,自分が風邪やインフルエンザにかかっているときは,他人を飛沫感染させないようにマスク着用が必要です.また,マスクをすることで喉を加湿することは,インフルエンザの予防に有効かもしれません.ただし意味がない可能性もあるので,無理に着用する必要はありません.

また,空気清浄機を使うことも,医学的に予防効果は示されていません.空気清浄機の広告には脱臭効果や静電気除去,フェイスケアに有効であることが謳われていますが,「インフルエンザを予防できる」とは一言も書いていないはずです(医療機器としての承認は取られていないからです).電気店が作ったPOPにはもしかしたら書いてあるかもしれませんが,これは電気店の店員さんが勝手に書いたもので信じてはいけません.

ただ,適切な加湿にはウイルスを減らす効果はあります.特にエアコンで暖房をされている場合,加湿器を使用するべきと考えられます.電気屋さんや通販サイトで機種を選ぶときは,「加湿器」または「加湿空気清浄機」を選ぶようにしてください.

高齢者インフルエンザ予防接種

芦屋市に住民登録のあるかたで、次のいずれかに該当する希望者

  1. 65歳以上の方(接種当日までに満65歳になる方を含む)
  2. 接種当日60歳以上65歳未満の方で、心臓やじん臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障がいを有する方及びヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障がいを有する方

上記に当てはまるかたは、1,500円でインフルエンザ予防接種を受けることがで可能です.ただし,インフルエンザ予防接種の助成は,2023年10月1日以降に接種した場合にしか受けることができません(それ以外の期間では,一般の価格になります)ので,ご注意ください.

芦屋市外にお住いの高齢者インフルエンザ予防接種についてのご注意

神戸市,西宮市に住民登録がある65歳以上の方および60〜64歳の一定の障害を有する方の助成付き接種も可能ですが,手続きが必要な場合がありますので,事前にお問い合わせください.