新聞報道でもありますように、2025年は百日咳の発生報告数が増加しており、2025年4月27日時点で累計患者数は11,921人で、全数把握対象疾患になった2018年以降で最も多い発生になる見込みです。
ただ、現在、検査試薬の不足のため、DNA検査・抗原検査・血清学的検査いずれも実施が難しい状態です。(新型コロナの時の同様、「またか」という思いですが、これも、より利益を出すための経営効率化の影響なのでしょうか・・・)
現時点では学童期の発生が多いとされておりますが、今後さらに流行が広がるようであれば、学童の周辺にいる成人、高齢者にも感染が起こってくる可能性がありますので、成人でも咳が長引くなどの症状があれば、受診をお勧めいたします。
また、特に百日咳は乳児(特に新生児期や乳児初期)で重症化する場合がありますので、生後2ヶ月になってワクチン接種が可能になったら、できるだけ早く接種をお勧めします(当院でも接種は可能です)。
また、妊娠中に百日咳を含むワクチン(3種混合ワクチン(DTaP))の接種を接種することで、経胎盤的に抗体が胎児に移行するため、出産後ワクチンを打てるようになるまでに百日咳に感染して重症化するリスクを下げられるとされていますので、妊娠27~36週に接種をされることを推奨いたします。当院では、1回7,800円(税込)で接種しております。ご希望の方は、お電話でお申し込みをお願いします。