女性の方々や高齢の方々,アスリートなど運動習慣のある方々に多い貧血について,血液専門医が責任を持って診療いたします
貧血以外に,健康診断などで指摘された多血症,血小板減少,白血球増多なども診療いたします

貧血について

健康診断などで貧血を指摘される方は多いと思います.しかし,

  • 特に症状がない
  • 少ししんどい気がするが,仕事が忙しく病院に行っている時間がない
  • 以前鉄分をもらっていたが,気分が悪くなってやめてしまった

などの理由で病院に行っていない方もおられることと思います.

また,最近アスリート(特にマラソンランナー)で鉄欠乏性貧血の頻度が高いことが言われており,トレーニングを重ねる毎に鉄が失われて,トレーニングしても本来のパフォーマンスが発揮できないというスポーツ貧血が知られています.

「貧血」とは血液検査でヘモグロビン(血色素量ともいう)の値が小さい状態を指しますが,その原因の90%は鉄欠乏性貧血という,いわゆる「鉄不足」が原因となっています.一方で,1割程度はその他の原因で貧血を起こしており,場合によっては重大な病気の症状であるかもしれません.

当院では,血液専門医が貧血の原因について精査をした上で適切な治療方針を決定いたします.また,働かれている患者様に配慮し,日曜日でも診察に対応し,またなるべく通院頻度が少なくて済むように配慮いたします.

貧血についてお悩みの方は一度ご相談いただければと存じます.

貧血以外の血液異常(白血球,血小板の異常)について

貧血以外にも,血小板や白血球の異常についても,専門医として適切な検査を行い,精密検査が必要か,様子を見ても良いのかなどの方針決定をさせて頂きます.

血液細胞の異常については,病院の中でも基幹病院(その地域で最も規模の大きく,「最後の砦」と言われるような総合病院)でなければ専門医がいないことが多く,具体的な症状がない場合もあり,医師から様子を見られているケースがしばしばあります.しかし,その中には進行性の血液疾患,例えば「骨髄異形成症候群」と言われる白血病の前段階の病気や,ウイルス性の希少な疾患,生活上の注意が必要な先天性疾患などが潜んでいる場合もあります.

診断の確定診断のためには,一般的な病院には置いていないような特殊な検査装置が必要なケースもあり,当院で全ての診断が確定できるわけではありません.しかし患者様の症状や家族歴,一般的な検査結果などから,精密検査が必要かどうかを判断し,必要があれば適切な医療機関へ紹介することが可能です.

具体例.

他院で受けていた血液検査で白血球が若干多いことを指摘された.症状はなかったが心配になり当院に相談のため受診.WBC 10,000/mcLであったが分画異常がわずかにあり,検査の結果,慢性骨髄性白血病と診断された.

血液の病気は,稀な難病が多いという印象をお持ちの方が多いと思いますが,思っているほど珍しくはありません.初期は症状が乏しいこともありますが,放置していると命に関わる病気も多いため,不安に感じられる方はご相談いただければと思います.

骨髄バンク 面談施設

当クリニックは日本骨髄バンクのドナーコーディネートの面談施設です。ドナー候補の方の確認検査や最終同意面談をお引き受けしています。診療時間中は対応できかねますが、土曜日や日曜日でも可能な限りお引き受けしており、移植が必要な患者さんがなるべく迅速に移植を受けられるように協力したいと考えています。平均で月1〜2件の頻度で面談を行っています。

コラムについて

当院ホームページ内の医療ブログ「病気のおはなし」内の血液コーナーで、血液についての記事を掲載しています。ご興味がお有りの方はご参照ください。

「病気のおはなし」血液コーナーへ

メディアでの紹介

2021年11月27日の日経新聞土曜版の「カラダづくり」というコラムで「貧血」が取り上げられ、記事の執筆にご協力させていただきました。
記事のリンクは下記のとおりですが、有料記事のため、日経電子版を購読していない方は見ることが出来ません。