当クリニックは、通院が困難な患者様が、住み慣れたご自宅で療養ができるように、診療計画を立て医師が定期的に患者様のご自宅に訪問する訪問診療を行っています。 また、急な体調不良の場合は、随時往診にお伺いいたします。

緊急時に備え、24時間365日携帯電話による対応を行っており、地域の医療機関や訪問看護ステーション、ケアマネージャーとも連携体制をとりながら在宅患者様をサポートいたします。

患者様とご家族の方のご負担の軽減を考え、安心した療養生活が送れるように支援してまいります。

はじめに

当院は2019年5月に芦屋市大原町に開業し、今年で5年目を迎えるクリニックです。

「患者様第一主義」をモットーに、外来診療と訪問診療を続けて参りました。この5年間に新型コロナウイルス感染症のパンデミックがあり、ワクチンや治療薬が存在しない時期に新型コロナの緊急往診に取り組み、ご自宅で危険な状態にある患者様を診察し、大変な事態であることを実感しました。その後ワクチンや治療薬が出来、コロナ禍は終演しました。しかしその中で、地域医療には外来診療と在宅医療はともに不可欠な医療だと感じるようになりました。感染症や災害で病院が十分機能しなくなる事態への備えや、超高齢社会で増加する通院が困難な患者様をご自宅で診療する体制として、在宅医療は必須だと感じています。

当院は在宅診療専門ではなく、外来も積極的に行っています。すぐに在宅医療が必要なくても、まず外来に通院して頂いてから、希望があれば在宅医療に移らせて頂くことも可能です。無理に在宅医療を行うことはありません。通院が出来なくなっても自宅で安心して医療を受けたい、最期を自宅で穏やかに過ごしたいという患者様の想いに添えるよう、これからも頑張って参りたいと存じます。

2024年6月3日
芦屋駅前小野内科クリニック 院長 小野 祐一郎

診療エリア

西宮市・芦屋市・神戸市東灘区・神戸市灘区・神戸市中央区の、クリニックから半径16km以内の地域を診療エリアとしています。

診療エリア:西宮市・芦屋市・神戸市東灘区・神戸市灘区・神戸市中央区

診療エリア:西宮市・芦屋市・神戸市東灘区・神戸市灘区・神戸市中央区

在宅医療とは

在宅医療は、医師が、患者様やご家族と相談の上、計画に基づいて定期的に訪問し、治療や経過観察をする医療です。治療は、通常の内服薬を使った治療の他、点滴や人工呼吸器などを使った入院で行うような治療を行うことも出来ます。

在宅医療になると、病院に通院・入院できなくなるということはなく、必要時は適切な医療機関に紹介させていただき、検査や治療を受けることが出来ます。

また、在宅医療では、他の科の専門医や歯科医師、訪問看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ケアマネージャーなどの専門の職種との連携が重要ですが、必要に応じて調整を行います。

在宅医療のメリット

医療に対する安心

通院が出来なくなっても、ご自宅で医療のことを相談できる主治医が定期的に訪問することで、患者様ご本人やご家族が安心を得ることが出来ます。

ご自宅で最後まで過ごすことが出来る

最期は病院ではなく自宅で迎えたいとご希望される方が増えています。お体が不自由になったり、痛みや呼吸苦などでお辛い状況になっていても、ご自宅で穏やかに暮らせるお手伝いをいたします。

夜間休日対応

医師や訪問看護師が24時間電話対応を行っています。ご自宅に緊急で訪問看護や臨時往診を行ったり、適切な医療機関をご紹介させて頂くことが出来ます。

通院の負担の軽減

お体が不自由になると通院に介護タクシーや人手が必要になりますが、在宅医療であれば通院のご負担を軽減することが出来ます。

当院の在宅医療の特徴

1.

24時間365日対応します
2.

常勤医師2名(総合内科専門医)体制で、質の高い医療を提供します
3.

在宅看取りや緩和ケアの豊富な実績があります
4.

芦屋市〜神戸市中央区までの広い診療エリアをカバーします
5.

SNSやお電話で、ご家族とも密なコミュニケーションを行います
6.

外来通院から在宅医療へのスムーズな移行

在宅医療で実施可能な治療・処置

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 肺・腹部超音波検査
  • 膀胱留置カテーテルの留置・管理
  • 輸血
  • 内服治療(高血圧や高脂血症,糖尿病,慢性疼痛,がん性疼痛,便秘,認知症,せん妄などに対するお薬(医療用麻薬,インスリンの調整含む)の処方)
  • インスリン治療
  • 点滴(高カロリー輸液含む)
  • 緩和ケア
  • 在宅酸素療法、人工呼吸療法
  • 経腸栄養
  • 胸水・腹水穿刺
  • 褥瘡の処置
  • 一部の在宅抗がん剤治療
  • 療養上の相談

在宅医療の費用(医療保険適用)

月2回の訪問診療

1割負担
約7,000円
2割負担
約14,000円
3割負担
約21,000円
別途費用が必要な場合

その他に、採血検査、心電図などを実施した場合は別途、費用がかかります。

また、在宅酸素等の医療機器を使用する場合やがんなどの治療を行う場合も医療保険に含まれますが、別に負担金が加わります。詳しくは、「お問い合わせ」からメールでご相談頂くか、お電話(0797-61-5335)で相談ください。

お支払い方法

口座振替、銀行振込、カード決済がご利用可能です。

在宅医療が必要な患者様

なんらかの事情で病院に通院することが出来ない患者様(※1)が対象です。具体的には、

  • 足腰が弱ったり、認知症がひどくて、通院が困難な患者様
  • ご高齢の方をはじめ、認知症、統合失調症、脳梗塞、リウマチ、パーキンソン病といった疾患でリハビリ、療養中の方、障害をお持ちの患者様
  • 末期のがんや心不全で、自宅での緩和ケアを受けたい患者様
  • 自宅で最期を迎えたいと考えている患者様
  • できるだけ入院はしたくない患者様
  • 病院から退院した後のケアが必要な方
  • 介助があれば通院できるが,介助して頂ける方も体が不自由だったり,お仕事の都合で付き添いが難しい患者様。
  • 頻回な輸血や注射が必要だが、頻繁な通院が難しい患者様
  • 緩和ケア病棟から一時退院したが,医療用麻薬の処方・調整が必要で,そのための通院が難しい患者様
  • 急に体調が悪くなったが通院が難しく、自宅まで見に来てほしい患者様
  • 人工呼吸器を常に装着する必要がある寝たきりの患者様

などが対象となります。

当院の訪問診療は患者様の生活環境とご希望、またご家族の方のご要望などお伺いし、それに沿った診療計画を作成いたします。

※1:「通院が困難な方」とは、医師または薬剤師が「通院困難」と判断した方となります。介護度などでの具体的な線引きはありません。通院が困難である何かしらの理由があることが前提ですが、医師の診断書等は不要です。

在宅診療開始までの流れ

(1) ご相談
まず当院にお電話でご相談ください。入院・通院中の病院の地域連携のご担当者や、地域包括支援センターからご相談頂く形でも結構です。

(2) ご面談・詳細のご確認
患者様あるいはご家族の方と直接お話しさせて頂き、ご病状やご希望などをお伺いします。外来に直接お越し頂くか、来院が難しい場合はご自宅に訪問してご相談させて頂くことも可能です。
このご相談に前後して、現在ご通院中の医療機関やケアマネージャーや訪問看護師などから情報を頂きます。

(3) 訪問前状況確認
ご入院中の方の場合、入院中の病院で、患者様・ご家族、病院のスタッフの方が退院前カンファレンスを開き、情報を共有し、ケアマネージャーや訪問看護、ヘルパー、薬剤師、介護福祉用具などの手配を行い、在宅医療の計画を作成します。
在宅療養中の方は、医師や看護師、担当ケアマネージャーや訪問看護がご自宅に訪問し、状況確認と在宅計画を立案します。

(4) 訪問診療開始
計画に基づいて、ご自宅や介護施設を訪問して訪問診療を開始します。

訪問診療に関するお問い合わせはこちら

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