当院だけでは対応が困難な診療と、その対応方法は下記のようなものになります。

• コントロールが難しい精神疾患の患者様については、外来または訪問診療可能な精神科と連携して対応いたします。
• 皮膚科・眼科・泌尿器科疾患について、一般的な症状には対応可能ですが、専門的対応が必要と判断されるときは、専門医の外来へ紹介させていただくか、専門医に往診頂くか、アナムネや画像などで判断可能なときは、医師同士の相談で対応いたします。
• その他、診断に画像検査（CT、MRI、核医学検査（PET/CT含む）など）や、専門医の診察が必須と考えられるような状態（悪性腫瘍など）も、必要性が極めて高いときは専門医の外来へご紹介いたします。

当院で実施している診療としては、下記の通りです。

• 一般的な高血圧、糖尿病、心疾患、腎疾患、肝臓疾患、内分泌代謝疾患の診断・管理（内服、インスリン、その他注射など）が可能。
• 整形外科の骨粗鬆症に対する注射も対応。
• 特に、血液疾患・膠原病（自己免疫疾患）については専門的な治療（免疫抑制剤、内服抗がん剤、輸血など）も可能。
• 不眠症・認知症や、安定しているうつ病、不安神経症、パニック障害などの管理は可能。

当院で実施可能な処置は下記の通りです。

• 血液検査・尿検査
• 腹部超音波検査、肺超音波検査
• 膀胱留置カテーテル留置
• 輸血
• 点滴
• 高カロリー輸液
• 医療用麻薬の処方・持続皮下注射・持続点滴
• 在宅酸素療法（HOT）
• 在宅人工呼吸療法
• 気切カニューレの交換
• 胃瘻の交換
• 経腸栄養
• 褥瘡のデブリドマン、局所陰圧閉鎖療法
• 一部の在宅抗がん剤治療
• 栄養指導
• インフルエンザ・新型コロナウイルス　迅速抗原検査
• 爪白癬迅速抗原検査など

基本的には、精神疾患がメインの患者様以外は対応させて頂いております。
実績として、お引き受けしている患者様の主病名は、

• 悪性腫瘍ターミナル（固形癌、造血器腫瘍）
• 慢性心不全ターミナル
• 血液疾患（MDS、再生不良性貧血など輸血や定期的なエリスロポエチンが必要な患者様）
• 認知症
• 神経難病（パーキンソン病）
• フレイル

となっております。

訪問診療に来た医師にお茶を出す必要はありません。

「外来」でも「入院」でもない「訪問診療」という診療形態は、病院の多い日本では長らく入院での治療がメインストリームとなっており、自宅で寝たきりの病人をご家族が看病するということは久しくなくなってしまったため、身近に訪問診療を受けている人はいないというのが一般的です。また、仮にそのようなご家庭があっても、そのことをあまり人に話すことはないのも、そうなってしまう一因かと思います。

しかし、肺炎や骨折などのために入院し、病院でリハビリも受けていたが足腰が弱ってしまい（フレイル）、入院前は普通に歩けていたのが、介護を受けないと生活できない状態になり、通院も難しい状態となって訪問診療が必要になったり、末期癌となったが最後まで住み慣れた自宅で過ごしたいというご希望から訪問診療になるなどのケースが非常に増えています。

訪問診療は、ざっくりと言えば、患者様が病院に通院するとのは逆に、医師が患者様のご自宅に赴いて診療を行うという診療形態です。病院にずっと泊まっている「入院」よりも、「外来」と同じような感覚に思われるかもしれませんが、私の感覚から言えば、訪問診療は「入院」に近い形態です。

よく患者様やご家族からは、訪問診療に求めることとして「緊急時の対応」を期待されることが多いと感じます。しかし、私は、「緊急時」のことがなるべく起こらないようにすることが重要だと考えています。
もちろん、病院での入院治療は、「治り見込みがある患者様の病気を確実に治す」ことが目的であるのに対し、訪問診療は「改善の見込みが少ない患者様を、なるべくご自宅で安寧に過ごせるようにサポートする」のが目的ですので、根本的には訪問診療を受けられている患者様は緊急事態が発生することは避けがたいと言えますが、それでも、なるべく長く、静かに、快適に過ごせるようにサポートすることを大切にするように考えています。

訪問診療は「あらかじめ計画して定期的にご自宅に訪問して診察をすること」で、つまりは定期でご自宅を訪問させて頂く場合のことですが、

月2回訪問させて頂く計画の場合

　1割負担で　1ヶ月約7,000円
　2割負担で　1ヶ月約14,000円
　3割負担で　1ヶ月約21,000円
となります。

なお、血液検査やインフルエンザ検査などの検査料や、在宅療養管理料（在宅酸素や中心静脈栄養など）などは別途必要（保険適応）となります。
また、下記に掛かる費用は保険診療外となり、こちらも別途必要となります。

保険適応外で、自費でご請求させて頂く行為

往診とは、「その時に患者様に求めに応じてご自宅で診察をすること」で、予定外にご自宅にお伺いさせて頂いた場合の費用にあります。訪問診療を定期的に受けておられる方でも、臨時でご自宅に伺った場合は、別途のこちらの費用が掛かってきます。

往診1回当たりの費用（※緊急往診の場合）

　1割負担で　約1,600円
　2割負担で　約3,200円
　3割負担で　約4,800円
となります。

また、診療時間外・夜間・深夜・休日などに往診をさせて頂いた場合、保険診療で認められている加算を頂戴しております。

なお、訪問診療に対しても、難病医療や高齢障害者医療などの公費医療は適応されますので、医療券に記載されている「外来」診療費の上限が適用されます。

※当院は精神科を標榜していないため、自立支援医療は適用できません。

基本的には当院では交通費（ガソリン代）は頂戴しておりません。

例外としまして、

• 緊急対応のため、高速道路・有料道路を利用した場合の高速料金・通行料
• 奥池町・奥池南町の場合は、芦有道路の通行料
• 駐車場代

などはご請求させて頂く場合がございますので、あらかじめご了承ください。

お支払い方法は、

がご利用可能です。
基本的には口座振替をお願いしております。
口座振替は、2ヶ月毎に指定の銀行・ゆうちょ銀行の口座から引き落とさせて頂いております。
診療内容については、診療明細書をご郵送しておりますので、そちらをご確認ください。また、マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナポータルからも診療明細を見ることが出来ます。